特許翻訳者 MARIKO のドキドキ日記 ブログ
  特許翻訳者を輩出するエイバック
  特許翻訳上級コース(4/10月開講)
2006年8月16日(最終回)
22.翻訳仲間

 翻訳は、基本的に一人でする作業なので、誰とも関わらず孤独な世界に引きこもって仕事をすることも、一応可能です。「人と接するのが苦手だからこの仕事を選んだ」という話を聞くこともあり、その気持ちもわからなくはないのですが・・・どんな仕事でも仲間がいる方が心強いと思うのです。

 私は、特許分野の翻訳を始めてからまだ数年しか経っていないので、同じ分野の翻訳者の知り合いは、あまりいなのですが、それでも何人か、同年代の女性で特許翻訳のお仕事をされている方がいます。
 共通点は、やる気にあふれていて、本当にしっかりと頑張っていること!話をしていると、とっても楽しいのです。実は過労(?)で具合が悪かったりするらしいのですが、精神的に元気な人は、イキイキとして見えるのかもしれません。

 残念ながら、お互いに忙しくてなかなか会えず、食事に行こうね〜と言いながら、結局はメールのやりとりだけが続いています。でも、ちょっとしたことを教えてもらえたり、同じ仕事をしているからこそ、気持ちをわかってもらえる仲間がいることは、幸せなことですよね。

 この仕事を通して、そんな仲間に出会うことができて、本当に良かったと思っています。  さて、一年間に渡り「ドキドキ日記」を書かせていただきましたが、今回で最終回となりました。日々の出来事や、仕事をしながら思うことを、好きなように書かせていただきましたが、これまで「特許翻訳は難しそう」と敬遠されていた方の中に、ほんの少しでも、「勉強してみたら、意外とおもしろいかも・・・」と思ってくださった方がいれば、嬉しいです。
 これまで読んでくださった皆様、本当にありがとうございました。(了)

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2006年8月16日
21.英語に慣れよう!

 これまでの人生の中で一番英語がペラペラだったのは、幼稚園の頃だったような気がします。私は3歳から14歳まで香港に住んでいたのですが、小学校からは日本人学校に行っていたので、本当に「英語で暮らしていた」のは、幼稚園だけでした。

 あまりにも昔のことなので、残念ながら全く覚えていないのですが、写真を見ると、先生はイギリス人だし、様々な国の子供たちと楽しそうに遊んでいるので、どうやら英語をしゃべっていたようです。
 最初、母親は「トイレに行きたいって先生に言えるのかしら」と心配したらしいのですが、子供はすぐに慣れるもので、マザーグースを唄ったり、英語で宿題をやったり・・・と、実にインターナショナルな(?)時代でした。

 その後も、香港にいる間は英語を使うこともあったのですが、日本に帰ってきてからは英語とは全く無縁の生活になり、見事に忘れてしまいました。翻訳の仕事をするようになった今でも、英語を聞いたり話したりすることはないので、絶対に幼稚園の頃の方が英会話はできた!と思って、ときどき悲しくなっていたのです。

 ところが・・・。最近、「LOST」というアメリカのTVドラマにはまって、毎日のように夜中までDVDを観ていたら、自然に聞き取れるようになったのです。それだけでなく、ドラマと同じように、飛行機が墜落して英語でしかコミュニケーションが取れない世界でサバイバルしなければならなくなっても、ちゃんと英語をしゃべって生きていける、という妙な自信がついてきました!

 せめて映画でもたくさん観て英語に慣れておくためにも、仕事と家事をさっさと片付けて、のんびりDVDを観るという優雅な夜を過ごしたいものです。

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2006年7月22日
20.夏休み

 ちょっと早い夏休みを取って、香港に行ってきました。空港から出た瞬間に、暑いし湿気は多いし・・・やっぱり、この時期に来てはいけなかった!と思いましたが、なぜか、いつも夏に行ってしまうんですよね。
 でも、子供の頃に11年間も香港に住んでいたので、暑くてグッタリということにはならず、かなり元気に遊べます。

 香港は、海外旅行というよりも「懐かしいところに帰ってきた」という感じです。今でも両親が向こうに住んでいるので、一年に一度は遊びに行きます。(つまり「スポンサーつき」なので、おいしいものが食べられるのです!)
 今回は、久しぶりに香港の友人にも会うことができました。みなさん、大の日本好きで、日本語を勉強し、着物の着付けを習い、日本のアニメやドラマにも詳しいのです。もちろん日本語はペラペラ!そんなわけで、私はいつまでたっても広東語ができるようになりません。

 たまたま、日本語教室で使った教材を持っている人がいて、見せてもらったのですが、「フグの産地として有名なところは?」とか、ちょっとおもしろい問題が並んでいました。
 笑ってしまったのが、「鰹のタタキの作り方は?」という問題。この解答には、なんと・・・「鰹をさっと焼いて、ネギとショウガをのせて、たたく」と書いてあったのです!

 以前、テレビの番組で漁師さんが、「鰹を焼いた後に、手でたたくからタタキって言うんだよ」と話しているのは聞いたことがありますが、ネギとショウガは一緒にたたいてなかったと思うんですけど・・・。
 こうやって日本の文化は間違って伝えられていくのだろうか・・・と心配しつつも、とっても楽しい夏休みでした。

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2006年6月27日
19.ギックリ腰

 週末に、掃除機をかけたりアイロンをかけたり・・・と、あまり得意でない家事をやっていたら、だんだん腰が痛くなってきて、「これって、もしかしてギックリ腰?」という症状に襲われたのです!
 これまで、肩こりがひどくてマッサージに行くことはあっても、腰痛は経験したことがなったのですが、腰が痛いって、日常生活がとっても大変です。顔を洗っても痛いし、シャンプーしても痛いし、とても仕事なんてしてられないわ!と思い、翌日から鍼・灸・マッサージの3点セットに行ってきました。

 近所に女性専用の鍼灸治療院があり、日頃から「肩が凝った〜」とか「疲れた〜」と言っては、優しい女性の先生に癒していただいているので、こういう時でも安心です!
 普段はどんなに肩が凝っても、鍼を刺すのはコワいから嫌だ!と頑なに拒否していたのですが、もう、そんなことは言っていられません。とにかく、「何でもいいから早く治して」とお願いして、2人がかりで治療していただくことに・・・。

 結局、軽い「ギックリ腰もどき」だったこともあり、3回の通院で完全に復活!どこも痛くないって、いいですね。それに、鍼はぜんぜん痛くない、ってことも発見しましたよ。(でも、腰痛が治った今となっては、やっぱりハリを刺すのはちょっと・・・。人間ってゲンキンですね。)

 どうやら、毎日じっと座ったまま仕事をしているのが、いけないらしいのです。1時間に一度は、ちょっとでも動くように、と言われているのですが、難しいですね〜。集中して翻訳してると、つい何時間も経ってしまいます。
 でも、また腰痛に襲われると大変なので、コンビニに飲み物を買いに行ったり、郵便局に行ったりと、「お出かけ先」を探しながら、仕事に励む日々です。

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2006年6月2日
18.宝の山

 ときどき、翻訳原稿に訂正を加えたものを戻していただくことがあります。もともと技術者でない私にとって、これは「宝の山」です!

 専門用語の辞書やインターネットで調べても、1つの用語に対して複数の訳語があり、どれが一般的に使われているのだろう・・・と悩むことがあります。そして、自分が選択した訳語が本当に正しいのかどうか、わからないまま終わってしまうこともあるのです。そんなときに、弁理士の先生やその分野の専門家である発明者から適切な用語を教えていただけるというのは、とても有難い話です。

 たまに、とても英語に自信をお持ちの発明者が大幅に訂正した結果、「そんな英語ないんだけど・・・」と思うような文に変身している場合があり、「こういう理由で、ご指摘の通りには訂正できません」というコメントと共に、お返しすることもあります(なかなか納得していただけないのですが)。また、「どっちでも同じだから、わざわざ訂正しなくても・・・」と思うものもあります。

 でも、出願する側にしてみれば、英文の明細書に書かれた内容が外国に出願する発明の全てであり、その翻訳料に何十万も払うわけですから、少しでも疑問点があれば指摘するのは当然ですよね。それに、翻訳者としては、自分が訳したものを、そこまで真剣にチェックしていただけるというのは、とっても貴重な機会なので、どんどんお願いしたいくらいです。

 それにしても・・・以前は、勉強や仕事をすればするほど、わかることが増えるのだろうと思っていたのですが、実際は「何がわからないか」がわかるようになるだけなので、「わからないこと」が増えていくのです!
 誰か、進歩の度合いを客観的に測れる装置でも、発明してくれないものでしょうかね。(使うのに、かなり勇気がいりますが・・・。)

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2006年5月11日
17.中国語の翻訳

 私の友人に、中国語が大好き!という人がいます。彼女が中国語に目覚めたのは中学生の頃で、なんでもジャッキー・チェンのファンになったのがきっかけだそうです。普通は、そこでNHKの中国語講座でも観て、そのうちに熱が冷めそうなものですが、彼女はそこから中国語への道をまっしぐら!

 まず高校が中国語学科(そんな学校あったんですね)、北京に留学もして、もちろん大学も中国語学科。そして商社に就職し・・・と、そこまではまっすぐ来たのですが、その後、なぜか特許事務所に勤めて、中国語とは無縁の仕事を何年も続けていました。
 それでも、いつか絶対、大好きな中国語を仕事にする!と心に決めて通訳と翻訳の勉強を続け、この春、ついに退職して、今は中国語の講師と中国ドラマの字幕翻訳の仕事をしています。(中国ドラマは、意外にも昼メロのようにドロドロしてるらしいですよ。)

 その合間に通訳の勉強も続け、さらに、4月から中国語の特許翻訳の講座にも通い始めています。このパワーは、いったい・・・。
 なんでも、講師の先生は中国の方なので、授業は中国語で行われるそうです。特許翻訳の勉強は日本語で聞いても難しいのに、中国語で授業を受けながら漢字ばっかり並んでいる明細書を作るなんて、頭の中どうなってるんだろう・・・と思ってしまいますが、本人は「ついでに聞き取りの練習にもなるのよ〜」と嬉しそうなのです。半年間の授業が終わった頃には、きっとリスニング力倍増ですね。

 先日、久しぶりに会ったのですが、本当にとっても楽しそうで、最近ちょっと疲れ気味だった私は、しっかりとパワーをわけていただきました。
 やっぱり、好きなことで仕事ができるって楽しいことだよね、とつくづく実感した夜でした。

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2006年4月24日
16.新学期

 やっと暖かくなりましたね。エイバックのスクールでも新学期が始まったようですが、4月から受講された皆さんは、宿題で週末がなくなっているのではないでしょうか。

 私も、特許事務所に勤務していた頃、特許翻訳上級コースに通っていました。毎週土曜は「宿題と予習復習の日」で、遊びに行くのはしばらく我慢していたのですが、時間は有効に使おう!と思って、昼休みに勉強を始めました。
 事務所の方が参考書や資料もたくさんあり、周りの技術者の方にも教えていただけるし、「そんなに翻訳したいなら・・・」と翻訳の仕事を増やしてもらえたりして、一石二鳥どころか、三鳥ぐらいの成果がありましたよ。
 でも、当時は外国事務がメインの仕事だったので、講座が終わりに近づくにつれ、これからどうしようか・・・と考えてしまったのです。

 そこで、いつもは外部の翻訳者さんにお願いしていた明細書を持って先生のところへ行き、「私が翻訳したいんですけど、いいですか?」とお願いしたところ、せっかく勉強してきたことだし、事務の仕事に支障がないなら、というお返事をいただきました!
 そうは言っても、日中は時間がないので、1日の仕事が終わった後、5時半からが私の翻訳タイムになりました。こうして、わからないことを教えていただきながら、明細書の翻訳を練習する場を勝手に作ってしまいました。

 じっと座って待っていたら、ある日突然チャンスが降ってくるなんてことは、まずありません。環境が許されるなら、堂々と勉強をして周囲の協力を取り付けてしまうのも、なかなかいいですよ。
 決して安いとは言えない授業料と半年間という時間を、ぜひ大切に使ってくださいね。

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2006年4月 4日
15.翻訳にたどりつくまで

 ときどき、このページを読んでくださっているというメールを、全く知らない方からいただくことがあります。家事と育児をしながら、英語を使う仕事に就くために勉強を続けられている方、自分に合う仕事を探して転職活動中の方、など様々ですが、好きなことを仕事にしようと頑張っている方々に、このページを読んでいただくことができて、本当に嬉しく思っています。

 私は20代の頃、少しずつ翻訳の仕事をしながら、国際会議の事務局スタッフやアテンド、展示会での海外からの出展者のお手伝いなどをしていました。
 当時は、通訳と翻訳の両方を目指していたのですが、そのうちに、英語を日本語と全く同じように話すのは自分には無理だと気付き、一瞬にして頭の中で日本語と英語が交互に行ったりきたりする緊張感が、苦痛になってきました。
 どんなに憧れている職業でも、そのための努力をすることが自分にとって苦痛になってしまうものは、たぶん「向いていないもの」なんでしょうね。

 それに比べて、翻訳はわからないことをじっくり調べられ、パズルを解くように一つずつ積み重ねて、「できた!」という達成感を味わえるので、私にとっては楽しい作業なのです。
 翻訳が職業になってからも、どんなに大変でも翻訳者をやめたいと思ったことはないので、どうやら自分に合っている仕事に出会えたようです。

 でも、何が自分に向いているかなんて、やってみないとわからないですよね。だから、私はやりたいことがあったら、さっさと始めてしまいます。たとえ後で方向転換することになったとしても、勉強したことや経験したことは、自分の中でプラスされていくと思っているからです。
 これからも、「今さら・・・」なんて決して言わずに、興味があることにはどんどんチャレンジしてみたいと思ってます!

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2006年3月22日
14.青色申告

 初めての青色申告が無事に終了しました。「無事に」といっても、自分で頑張って計算したわけではなく、税理士さんに作成していただいた書類に印鑑を押しただけなので、あまり偉そうなことは言えません。

 白色から青色になったら、どんな違いがあるのかな、とちょっと楽しみ(?)にしていたのですが・・・申告書自体はあまり変わらず。そのかわりに「青色申告決算書」というものがついてきて、「貸借対照表」や「月別売上金額」の表が記載されていました。
 そして、何より嬉しいのは、65万円の「青色申告特別控除」が受けられること!これは大きいですよ。

 個人で仕事をしていると、何でも自分でやらなければいけないので、結構大変です。そこで、私は「よくわからないことは、わかる方にお願いして、自分の仕事に専念する」ことにしているので、月々の記帳も税理士さんにお願いして、かなりラクをしています。
 こうやって、いろんな方の助けを借りて、翻訳の作業に没頭することができるのです。

 所得税の申告が終わってホっとしていると、すぐに「住民税」の通知書と、「国民健康保険」の通知書がやってきます。実は、こっちの方が恐ろしいのです!
 我が家の夫は会社員なので、この通知書に書かれている金額は私一人分なのですが、昨年は、その金額を見て驚きのあまり倒れそうになりました。
(注:たくさん稼いでいるわけではなく、経費があまりにも少ないからです。)

 そうです、税金というのは所得税だけではないのでした。正しく有意義に経費を使うことも、個人事業主が考えなければならない仕事のようです。

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2006年3月3日
13.カラオケ健康法

 今日も花粉が飛んでます。数年前に花粉症になってから、この季節は頭がボーっとして集中力がなくなり、かなり辛いのです。とはいっても、2月〜3月はとても忙しい時期なので、1日たりとも休むことはできません。
 病院でもらった薬を飲みつつ、花粉症に効くと言われているミントティーを飲んだりしながら、週末もひたすら翻訳しているのですが、たまには、ご褒美も必要ですよね。

 というわけで、久しぶりに友達とカラオケに行ってきました!  カラオケは、かなり好きです。仕事柄、普段は、周りのブースの方に「よくやってられるよね」と言われるほど、朝から晩までじーっとパソコンの前に座って翻訳しているので、時々は騒いでおかないと。。。
 あんまりおとなしくしていると、精神的なバランスが保てないですからね。

 同年代の人たちとカラオケに行くと、途中から演歌で盛り上がってきます。私も、最近の曲は難しくて唄えないので、つい、テレサ・テンとか「津軽海峡冬景色」とか、ナツメロ系にいってしまいます。
 以前、ここのシェアオフィスのみなさんとカラオケに行ったとき、私と同じ年の、普段は静かな受付嬢が「天城越え」を大胆に熱唱してくれたので、「やっぱりね〜」と、ちょっと嬉しくなりました。

 最近は、おいしいお料理とお酒とカラオケがワンセットになっている「カラオケ・レストラン」というものがあるので、一度にいろんなことが楽しめます。それに個室なので、どんなに大勢で騒いでも大丈夫!
 仕事のことを忘れて思いっきり楽しめる時間があると、リフレッシュされて、翌日から集中力が倍増するんですよ。
 つまり、カラオケも一つの大切な健康法なのです。

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2006年2月6日
12.老後の計画

 先日、サントリーホールで「バイオリン・サミット」というコンサートがありました。その名の通り、葉加瀬太郎さんや高嶋ちさ子さんをはじめ、各ジャンルで活躍されているバイオリニストが集まり、クラシックからポップス、ジャズ、そしてアイリッシュ・フィドル(アイルランドの伝統音楽)まで、何でもありの本当に楽しい3時間でした。
 アンコールでは、バイオリンを習っている子供たちが30人くらい並んで、出演者と一緒に演奏したのですが、その上手いこと!あんな小さな手で、どうして弾けるんだろうと感心してしまいます。

 私は子供の頃からピアノを弾いており、高校生の頃はジャズピアニストになろうと本気で思っていたのですが、母親が「お願いだから大学に行って」と毎日訴えるので、仕方なく受験勉強を始めたという過去があります。(大学生になったらバイトと遊びに忙しくて、そのうちにピアノを弾かなくなりましたが・・・。)
 そんなわけで、ピアノも大好きなのですが、ピアノの音って、何だか真面目な感じがしませんか?

 なんでも、ピアノは鍵盤を叩けば正しい音が出るけれど、バイオリンは自分で音を作る楽器なので、ほんの少し高かったり低かったりする微妙な「ズレ」が、官能的な音色(?)を創り出すらしいのです。
 残念ながら、今のところは「あっ、間違えた!」っていうズレしか聞こえてこないんですけどね。

 私の人生設計では、年をとって仕事をしなくなったら、市民オーケストラに入って音楽に浸って暮らす予定になっています。
 あるときはクラシック、またあるときはジャズを弾くおばあちゃんなんて、カッコイイと思いません?

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2006年1月13日
11.七福神めぐり

 2006年が始まりました!休みが明けたとたんに、また締切りが迫ってくる日々が始まり、お正月気分はどこへやら・・・。最近は、忙しさを理由にこのコラムの更新が遅れ気味なのですが、今年もがんばって書きますので、どうぞよろしくお願いいたします。

 ところで、皆さんはお休みをどのように過ごされたのでしょうか。私のお正月は、毎年恒例の「七福神めぐり」から始まります。私の家の近くには「池上本門寺」という初詣のメッカ(?)があり、お正月は大変賑やかなのですが、その周りのお寺をめぐる「池上七福神めぐり」が密かなブームなのです。数年前に私が始めたときは、まだあまり知られていなかったのですが、年々人が増え、今年は大黒さまの前に行列ができていました!
 あまりの寒さに一瞬やめようかとも思ったのですが、毎年行っているのに今年だけ行かないと幸せがやってこないかも・・・と不安になって、七つの神様にしっかりお願いしてきました。(私は神様によってお賽銭の額を変えてしまうのですが、それって、いけないことでしょうか?)
 何はともあれ、これで今年もきっと楽しい1年が過ごせるでしょう。

 お正月は、あまりおもしろいテレビ番組がなかったのでDVDを借りてきました。一時期、韓国ドラマにハマっていたこともありましたが、あまりにも長〜い!どうしても途中でやめられなくて、24話まで一気に観ようとしてしまうのです。それに、内容も山あり谷ありだったり、壮絶なイジメがあったり、すれ違いばっかりだったり・・・。一日中観ていると、本当に疲れてぐったりしてしまうので、我慢してなるべく手に取らないようにしています。
 最近は、思いきり笑えて、観終わった後にほのぼのとした気分になれるラブコメディが好きです。ウィル・スミスの「最後の恋のはじめかた」は、男性にも女性にもオススメですよ。こんなセッティングされたら確かに恋に落ちるかも?!

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2005年12月27日
10.ネットは怖い

 今年も残りわずかとなりました。年末は温泉でのんびり!の予定なので、29日まではしっかり働いて、年明けに締切りがやってくる仕事を少しでも進めておかなければ・・・。来週は、もう「来年」ですからね。

 ところで、最近、「ブログ書いてますよね?」と言われることが多いのです。それも、一人や二人ではありません!知り合いの方に読まれると恥ずかしいので、ほとんど話していないのですが、先日も、忘年会で久しぶりにお会いした方が、このページを読んでくださっていることが発覚しました。確かに、特許や翻訳に関するお仕事をされている方が、このホームページを見るのは不思議ではないのですが・・・。これでは、私の暮らしぶりが完全にバレてしまいます。
 「忙しい、忙しい!」と言いつつ、実は結構楽しく遊んでる、とか・・・。そのうち、本当はもっと期限早くても大丈夫なんじゃないの?と言われそうで恐ろしいので、来年からは少し慎重に書くことにしました。

 インターネットって、便利ですが、怖いですよね。日本全国どころか、世界中の誰が見るかわからないのです。最近は、ホームページに掲載するものを翻訳する機会もありますが、会社にとってホームページは「顔」。信頼できる会社かどうかを判断する上で、かなり大きな要素になると思うのです。翻訳をするときも、目に見えない多くの人に発信していることを忘れないようにしないといけません。

 それにしても、今年はとっても忙しい1年でした。こんな私にたくさんのお仕事を依頼してくださった皆様に、本当に感謝です。納期に追われて寝不足になったり、日々大変なこともありますが、好きなことを仕事にできるのは幸せなことですよね。
 来年も、皆様にとっても、私にとっても、ドキドキする幸せなことがたくさんありますように。どうぞ良いお年をお迎えください。

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2005年12月8日
9.「早起き」と「大人の女」

 12月に入ったら、案の定、忙しくなってきました。ちょっと前までは特に普段と変わらないかなあ、と思っていたのですが、甘かった!「何とか年末までに・・・」というお仕事をドサっといただいきました。
先方の方も忙しいらしく、期限は決まっているけど翻訳原稿がまだ完成していないとか、直前になって「もう1件増えたんですけど・・・」とか・・・。今月はイレギュラーなことがいっぱいあって予定が立たず、ドキドキです。(これを、今年の流行語では「想定外」というのでしょうか?)

 その合間を縫うように、忘年会とか送別会とか、知人の事務所開きとか、葉加瀬太郎さんのコンサートとか、楽しいイベントも盛りだくさん。それに、一応主婦である私としては、部屋の大掃除もしなければ・・・。12月って、どうしてこんなに忙しいんでしょうね。
あとは体力あるのみ!風邪ひかないことを祈って年末まで頑張るしかありません。

 毎年、年末になると「来年こそは!」って目標を立てます。私の場合、何年も前から「早起き」と「セクシーな大人の女になる!」という2大目標を掲げているのですが、これがまったく達成されません。
寝る前は、明日こそ早起きして朝ごはんをのんびり食べて・・・って本気で思うのですが、朝になると、おふとんの中にいるのがこの世で一番の幸せになってしまうのです。最近は寒くなってきましたからね。幸せの度合いが一段と高まります!
 「セクシーな大人の女」については、具体例が思い浮かばないので、どうすればよいのか・・・。まつ毛パーマをかけてみたり、エステに行ってみたりもしますが、たぶんそういうことではないような気がします。もしかして、ちゃんと早起きして、朝からゆったりとした時間を過ごせるのが「大人の女」なのでしょうか?う〜ん、かなり大変そうです。

でも、いつも口に出して言っていると実現する(こともある)らしいですからね。懲りずに、来年こそは・・・とつぶやいている今日この頃です。

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2005年11月16日
8.もうすぐ知財翻訳検定

 今年も、もうすぐNIPTA主催の知的財産翻訳検定が実施されます。私が受験したのは昨年の12月、1級認定の通知をいただいたのが今年の3月なので、まだ1年も経っていませんが、ずいぶん前の事のように感じます。
 それまでは、自分が特許の翻訳をしてお金をいただいてもいいのかしら・・・と思ったりもしましたが、1級に認定していただいたことで、ほんの少しですが自信を持って取り組めるようになりました。それに、今入居しているシェアオフィスを借りるきっかけにもなりました。

 1級認定者の解答はNIPTAのホームページで公開されています。公開するかどうかは各自の自由意志ですので、当初はどうしようかと悩んだのです。何しろ試験時間内に作成したものですから、後で見直すと間違いもあるし・・・。

 でも、これが役立つこともあるのですよ。  例えば、何かの機会に特許のお仕事をされている方と知り合いになるとします。当然、「私、特許翻訳の仕事をしてるんですよ」という話の流れになるわけですが、自称翻訳者は誰でもなれますから、相手の方としては、いくら翻訳をしていると言われても、いきなり明細書を渡すのは不安ですよね。そこで、知財翻訳検定の解答が公開されていることをお話しすると、興味を持っていただけることがあるのです。フリーで仕事をしている者にとっては、本当に有難いことですね。

 その分、ヘタなものは出せない、というプレッシャーもありますが・・・。でも特許の仕事は、見た目は「書類」ですが中身は「財産」。これくらいの緊張感は当然かもしれません。
 もし、このコラムを読んでくださっている方の中に今回受験される方がいらっしゃいましたら、ぜひぜひ頑張ってくださいね。陰ながら応援させていただきます。

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2005年11月1日
7.お茶くみOL時代

 かれこれ10年以上も前の話になりますが、音響機器メーカーで、いわゆる「一般事務職」のOLをしていたことがありました。仕事といえば、1日4回、お茶とコーヒーを入れ、半日ほど、ひたすらコピーを取っていたり、各部署に配布する書類をホチキスで留めたり、手書きの原稿をワープロで清書したり・・・。
 それでも、最初のうちは、それなりに楽しく過ごしていました。バブルがはじける直前だったので同期入社の社員もたくさんいましたし、先輩も優しいし、雪が降ると、「電車が止まると大変だから女の子は3時で帰っていいよ。」と言ってくれるような会社でしたので、考えようによっては、かなり優雅な(?)会社員でした。

 でも、ある日、このまま10年も20年も今の生活を続けていたら、将来、自分はどんな仕事をしているのだろう、と考えてしまったのです。もともと仕事は一生続けたいと思っていましたので、何か「手に職」が欲しいな、と。
 そこで、思いついたのが「英語」でした。どうして英語だったのかは、よくわかりません。たぶん、「今から勉強して職になりそうなものは・・・」と考えたときに、それしか頭に浮かばなかったからだと思います。

 それから翻訳と通訳の勉強を始めたのですが、当時は、技術系のものは苦手!と思い込んでいたので、まさか特許の翻訳をすることになるとは考えてもいませんでした。本当に、人生はどこでどうなるかわかりませんね。最近は、明細書の翻訳をする合間に、同じシェアオフィスに入居されている方のお仕事を手伝って、Web関連の翻訳をすることもあります。いつのまにか、仕事の世界が広がっていくことって、あるようです。
 私はかなり楽天的なので、先のことはわからないから人生はおもしろい!と思っています。5年後、10年後に自分が何をしているのか想像できないからこそ、「ドキドキ」なのです。

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2005年10月18日
6.ストレス解消法

 翻訳の仕事を始めてから、私はかなり「仕事好き」です。週末は、なるべくパソコンに向かわないよう努力しているのですが、3連休だったりすると、締切りが気になって胃が痛くなりそうなので、1日は仕事をしてしまいます。
 こんなに好きなことをしているのに、それでも、ずっと翻訳ばかりしていると爆発しそうになるのです。そんな私が一番元気になれるのは、コンサートに行くことです。音が出るものは、たいてい何でも楽しめるので、クラシックでも、ロックでも、ジャズでも、何でも行ってしまいます。

 聴くだけでは物足りなくて、昨年からバイオリンを習い始めました。きっかけは・・・以前の職場の先輩で、大人になってからバイオリンを習い始めた方がいて、よく昼休みに屋上で練習されていたのです。それがとってもステキだったので、「大人になってから習っても、こんなに弾けるようになるんだ!」と感動して、さっそく大人のための「ビギナーバイオリン」コースに通い始めたのでした。

 自分で弾くのは楽しいのですが、今のところ、幼稚園生以下の腕前なので、ストレス解消というより、かえってストレスがたまりそうです。やはり、一番リフレッシュできるのは、いい音楽を聴くこと!
 大好きな葉加瀬太郎さんや、憧れのジャズバイオリニスト、寺井尚子さんのライブに行くと、身体の中から浄化されてキレイになれるような感じがするのです。その上、「これで、明日からちょっとバイオリンが上手くなるかも・・・」という錯覚に陥る幸せもあります。2時間立ちっぱなしのロックコンサートでは、盛り上がった勢いと一緒にストレスがどこかに飛んでいってくれるから、不思議ですね。

 スケジュール帳にコンサートに行く予定が入っていると、ちょっとぐらい忙しくて疲れてても、「よしっ!がんばるぞ!」って、仕事に励めるのです。

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2005年10月6日
5.都会VS田舎

 私は「夜景が見える」という言葉に弱いです。新聞の折り込みチラシに「東京タワーが見える」とか「レインボーブリッジが見える」などと書いてあるマンションの広告があると、買えないとは知りつつ、かなり真剣に眺めてしまいます。
 子供の頃、香港に住んでいたせいかどうかはわかりませんが、夜空にネオンがきらめく景色を見るとワクワクしてしまうのです。
 以前、そう言ったら、「田舎の空は星がきれいなんだよ。」って言われたことがありましたが・・・。

 翻訳は、パソコンとインターネットに接続できる環境さえあれば、どこでもできる仕事です。ゴミゴミとした都会を離れ、自然が広がる田舎で暮らしたいと思って翻訳の仕事を始める方もいらっしゃるのではないでしょうか?
 40代で会社を退職して家族で田舎に移り住み、自給自足で暮らす、という人生を送られている方を取り上げたテレビ番組を、最近よく見かけます。私のまわりでも、できるなら田舎でのんびり暮らしたいと思っている人が、けっこう多いのです。

 確かに、パソコンで疲れた目も癒されるかも、と思ったりもするのですが・・・でも、私はやっぱり都会が好きです。
 いろんなコンサートに行けたり、世界中のおいしいお料理が食べられたり、お酒を飲みながら夜遅くまで友達とおしゃべりできたり・・・という生活は、やめられません!(そんなに遊び歩いているわけではないですけど。)

 思いっきり仕事をして、思いっきり遊んで、疲れたらたっぷり眠る。こんな暮らしをいつまで続けられるのかはわかりませんが、気力と体力が続く限り、パワフルに楽しみたいと思っています。
 さて、今日もこれから、夜景の見えるバーにでも・・・。

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2005年9月21日
4.メール&電話攻撃!

 先日、知り合いの弁理士さんから翻訳の仕事をいただきました。「わからないことは何でも聞いて」と言っていただいていたので、ここぞとばかりにメール&電話攻撃!をしてしまいました。

 特許の明細書はわからないことだらけで、「本当に、この理解でいいの?」って、悩んでしまうことがよくあるのです。その点、以前からよく知っている方とお仕事をさせていただくと、心置きなく何でも質問できるので、本当に助かります。
 おまけに、チェックしたものをフィードバックしていただけるのも、ありがたいですね。一人で仕事をしていると、自分では正しいと思い込んだまま、間違った用語をずっと使い続けてる・・・という恐ろしいこともありますから。

 1つの発明を外国に出願するまでには、明細書を作成して、翻訳して、チェックして、現地の代理人さんに依頼して・・・と、多くの人が一つの案件に関わります。私のように個人で仕事をしていると、離れた場所で「翻訳」という部分を担当することになります。
同じ空間で仕事をしていれば、ちょっとした一言を添えるだけでスムーズに進むことでも、離れていると、その「一言」がないばかりに、後で問題が生じてしまう場合があります。離れている距離の分だけ、コミュニケーションが不足してしまうんでしょうね。だから、どうしたら次に仕事をする人が仕事がしやすいかな、と一生懸命考えて、「一言」を忘れないようにしないと・・・。

 そうは言っても、納期が迫っていて、目の前の原稿を訳すことだけに必死になってしまうことも多いのが現実です。
 でも、見えない場所で同じ仕事に関わっている方々のことを考える、心のゆとりは、なくさないようにしたいものです。

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2005年9月12日
3.私の仕事場

 今年の5月から、シェアオフィスを借りて仕事場にしています。それまでは自宅で仕事をしていたのですが、仕事とプライベートの区別がつけられなくなってしまって・・・。目の前に原稿があると、夜でも週末でも、気になってパソコンに向かってしまうのです。それに、一日中、誰とも話をしないで仕事をするのも辛くなってきたので、思い切って借りてみました。

 ここは、各ブースが個室になっていて一応ドアはあるのですが、私のまわりの方は、皆さん開けっ放し。仕事をしている気配が伝わってきます。同じ仕事をしているわけではないけれど、誰かが外出するときに「行ってきます!」「行ってらっしゃ〜い!」と声をかけ合うのって、なんだかホっとするんですよね。

 ラウンジでコーヒーを飲みながら仕事の話をすることもあれば、仕事が終わった後、会議室にビールを持ち込んで思いっきり盛り上がることもあります。様々な業種の、様々な年代の方が入居されているのですが、独立して仕事をしているというのが共通点。皆さん、ホントに仕事に前向きです。
私よりずっと若いのに、仕事をしているときは頼もしく見えたり、もし会社員だったらもうすぐ定年を迎える年代の方が10歳位若く見えたり、父親と同じような年齢の方とお友達になれたり・・・。ここに来なければきっと出会えなかった、多くのみなさんと、楽しい時間を過ごしています。

 一日中、明細書と図面を見比べて、何とか発明を理解しようと格闘していると、だんだん疲れてきます。どうしても集中力がなくなったり、あまりの難しさに自信をなくしたり・・・。そんなときでも、まわりからはキーボードを打つ音や、電話の声、そして、ため息なんかも聞こえてきます。「みんな、がんばってるんだな」と思うと、一人で仕事をしているのとは違って、心強い気がします。
今日も、ここで、たくさんの元気をいただいています。

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2005年8月31日
2.特許翻訳との出会い

 よく、「どうして特許翻訳の仕事を選んだの?」と聞かれることがあります。そして必ず、「もともと技術系だったの?」と言われます。
 実は、ぜんぜん違うんです。大学での専攻が経済だったこともあり、以前はビジネス関係の翻訳をしていました。当時は、主に和訳でしたが、契約、会計、マーケティング、広報など、本当に様々な分野のお仕事をいただきました。
 それはそれで楽しかったのですが、翻訳を職業として続けるには、自信を持って自分の専門分野と言えるものがないと厳しいな、と思い始めたのです。

 その頃、ビジネスモデル特許が新聞などで話題になり始めました。ライセンスに関する契約書をよく訳していたこともあって、ちょっと興味を持って本を読んでみたら、これが意外とおもしろかったのです!
 それまでは、特許というと、機械の中の見えない部分の技術とか、自分の生活には直接関係のない、遠い世界のものというイメージだったのですが、Amazonのサイトで本を買うという自分の行動の中にも、特許にかかわる部分があるのかと思うと、少し身近に感じられました。

 といっても、突然、技術分野の翻訳ができるわけではありません。また、実務経験をして仕事の全体の流れを知らないことには、いい翻訳ができない、と感じていたこともあり、特許事務所に就職しました。
 まずは、外国出願の手続きや英文レターの処理など、「英語を使う事務」からのスタートです。そして、いろいろな場面で「翻訳をしたい!」という気持ちを弁理士の先生に訴えて、少しずつ教えていただき、その後、スクールに通いました。これが、特許翻訳との出会いです。

 ・・・と、いろいろ書きましたが、特許翻訳の道に進むことになった理由は、
「何となく、興味を持ったから」というのが正直なところです。
 新しいことを始めるきっかけは、そんなものかもしれませんね。

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2005年8月
1.はじめまして

 最近、ブログを書く方が多いですよね。私は、今まで書いたことがなく、これからもきっと書かないだろうと思っていたのですが、 今回、このページで「ブログ風」のコラムを書かせていただくことになりました。
 日々、仕事をする中で感じたことや、翻訳をするようになったきっかけなどを少しでもお伝えできればと思っています。 どうぞよろしくお願いいたします。

 私は、主に特許明細書の英訳の仕事をしています。・・・といっても、特許の世界に足を踏み入れてから、まだ4年とちょっと。 その前は、ビジネス関係の翻訳をしていました。ですから、技術的なバックグラウンドが全くなくて、本当に、まだまだ修行中の身です。
 お仕事をいただくたびに、インターネットでひたすら調べ、その分野の本を買って、なんとか解明しようと必死です。

 でも、翻訳するのは楽しい。翻訳には、「唯一の正解」はありません。5人の人が訳したら5通りの訳文があり、そのどれもが正しいかもしれません。 でも、訳す人によって、内容が曖昧になり誤解を招いてしまうこともあれば、逆に、訳文の方がスッキリとしてわかりやすい場合もあります。
 つまり、自分が作った訳文はただ1つ。正確で、誰が読んでもわかりやすい訳文にするために苦しむ(?)ことが、この仕事の楽しさかもしれません。
この人に依頼して良かったと思っていただけるような翻訳者を目指して、迷ったり立ち止まったりしながらでも、一歩ずつ、進んで行きたいと思っています。

 タイトルにある「ドキドキ」は、翻訳を納品するときに「これを出したら、もう来月から仕事がなくなるかも・・・」という不安のドキドキとか、 毎日の暮らしの中で、嬉しいことや楽しいことに出会ったときのドキドキとか、いろんな気持ちを込めてつけました。 「へぇー、こんな特許翻訳者もいるんだ・・・」って、気軽に読んでいただければ嬉しいです。


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(中村真理子プロフィール)
1967年生まれ。
明治大学政治経済学部経済学科卒。
音響機器メーカーのOL、通訳・翻訳修行中のフリーター、 ビジネス分野の翻訳者などを経験後、 特許事務所に勤務。
2003年からフリーランスの特許翻訳者に。 現在、奮闘中。
東京都在住。
2002年エイバック特許翻訳上級コース修了
2005年日本知的財産翻訳協会検定・電気部門1級認定
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