初版第5刷になりました。(2010年7月6日)       稲葉慶和弁理士による名著と言われる本
研修用教材としてご利用頂き、有難うございます。
  
『新・拒絶理由通知との対話』
弁理士 稲葉慶和 著
2006年7月初版出版
2007年9月第2刷増刷
2007年5月第3刷増刷
2008年8月第4刷増刷
2010年7月第5刷増刷
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 拒絶理由通知が来た!!
  せっかく出願したのに特許しない
    という ”不愉快な” 状況に
 出願人はどう対処すればいいのか?
                      2006年 6月28日
「新・拒絶理由通知との対話」の発刊を祝す

           辻 信吾(弁理士 元特許庁特許技監)
表紙
[著者]
弁理士 稲葉慶和
エイバック稲葉特許事務所所長)

[発行元]
(株)エイバックズーム
東京都千代田区神田
小川町3-2サニービル4F
TEL 03-3292-2700
FAX 03-3292-2701

[A5版、約380P]
ISBN4 - 901298 - 07 - 0
C3032 ¥3619
本体価格:3,619円
消費税込み価格3,800円


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待望の復活版
目次のご案内
その1 意地悪な目覚し時計
その2 「先行技術がある」拒絶理由を受けたとき
   1 拒絶理由の二つの顔
   2 拒絶理由通知書は無口だ
   3 応答手続の概要
   4 意見書のスタイルについて
   5 ポイントの1:クレームこそは本願発明の唯一の城
   6 ポイントの2:引用例からは“共通点”を探す
   7 ポイントの3:比較のキメ手は、“目的効果”
   8 スリムな意見書のために
   9 補正に強い明細書は、拒絶理由に強い明細書
   Q&A
その3 「明細書上備」の拒絶理由に応答するには
その4 一風変わったI氏の明細書
その5 「成立性なしの拒絶理由」に応答するには
その6 「その他の拒絶理由」について
その7 審査官との面接
その8 書類の様式のことなど
     拒絶査定された後のQ&A
あとがき 特許理由との対話
時々登場する人々
・今 裕太氏:某OA機器関係企業知財部 ・亜土仁郎氏:弁理士・亜土特許事務所
・井草皆男氏:特許庁審判官
索引項目の一部 (巻末に多くの索引)
[拒絶理由通知が来た!] [拒絶理由通知書は「まだだめじゃない」通知書] [拒絶理由通知書から審査官のシグナルを読みとろう] [いちばんポピュラーな拒絶理由は「先行技術がある」] [拒絶理由には起承転結がある] [拒絶理由通知書は本願発明を説明しない] [拒絶理由通知書は引用例を説明しない] [拒絶理由通知書は判断のプロセスも説明しない] [発明は出願人が説明するタテマエ] [頑張るか、補正するか、何もしないか] [何もしないことにも、価値はある] [こんなにいい発明なんだと審査官に] [意見書にも起承転結がある] [本格型よりスリム型へ] [されど多い、ゼイ肉型] [マル写しはゼイ肉のはじまり] [「違う」「違う」はゼイ肉を太らせる] [すっかりゼイ肉・長すぎる意見書の文章] [拒絶理由通知した審査官の心証は拒絶に傾いている] [これさえ述べれば・スリム型意見の理由] [あなたが書いた発明は、あなたのした発明じゃない?] [クレームをいくら繰り返しても] [たとえば、ヘンな引用例が来たら、要注意] [コトバは一人歩きする] [クレームしない実施例は、本願発明じゃない] [応用例なんて、まるで別物] [一番広いクレームに用心] [あぶない! クレームの言い換え] [あいまいなクレームは“誤解”のもと] [クレーム対応図を作ってチェックしよう] (続く)
(「イントロダクション」より)
    拒絶理由通知が来た。せっかく出願したのに特許しないという“不愉快な”状況に、 出願人はどう対処すればいいのか、 というテーマを持ちました。
  拒絶理由通知書を送るとき、審査官はどんな考え方をするのだろうか?
  出願人が何を説明すれば、審査官は「わかった」というのだろうか?
  優れた発明なら、それに応じた成果があるべきだし、そういう成果を得ることができるような対応策というものが、あるはずです。
  筆者は、拒絶理由通知を送る側に長く居ましたから、「こういう応答があったら、拒絶理由を撤回できるのだが」 という情報には、多少ともくわしいと思いました。 発明し、出願する方々に、筆者からその情報を盗みとり、 皆さんが持っておられる情報と組み合わせて欲しいとも。
  そのテーマで、「特許と企業」誌(1985.5 - 1986.7、現在「企業と知的財産」)に連載しました。 そのころ、コンピュータプログラム、動椊物などと特許との関係が、話題になりました。 そこで、新しいテクノロジーや新しい制度の話もテーマに加えた拙著「拒絶理由通知との対話」を、 1989年9月、発明協会から発行していただきました。 その後、特許法等の改正や、 特許をめぐる情勢の変化もあり、 加筆訂正するべきところ、 筆者の怠惰のため、「拒絶理由通知との対話」を初版4刷を最後に、絶版にしてしまいました。
  その私も、弁理士として、特許庁時代と違った経験をしました。 また、旧著の読者から、インターネットを通じてお励ましをいただき、たいへん感激いたしました。
  この度、(株)エイバックズーム堀部茂遠社長の強いお薦めにより、さしもの怠け者の筆者も再執筆にとりかかり、 タイトルに新を付けて同社から発行していただくことになりました。
  先の「拒絶理由通知との対話」では、拒絶理由通知が有用な情報源であることを強調しました。 情報源、あるときは「この理由さえ解消すれば特許される」と、またあるときは「同じような着想を、 こんな人が、すでに実施している」と、 さらに「特許庁はコレコレの場合には特許しません」と教えてくれる情報源です。 本書も、先のテーマを、変えていません。 ただ、筆者が、弁理士を経験して思ったことを付け加えています。 拒絶理由通知という窓を通すと、発明とは何なのか、観点の違う見方が、情報として現れます。
  執筆にあたり、旧著の発刊のときたいへんお世話になった財団法人日本科学振興財団(故)小泉義一会長、 (故)弁理士葛西四郎先生に改めて感謝し、ご冥福を祈ります。 また、貴重な情報をご提供いただいたたくさんの方々、そして、筆者に新刊を発行する場を提供してくださった (株)エイバックズーム堀部茂遠社長に、この頁をお借りして、厚く御礼申し上げます。

  2006年6月  著者  弁理士 稲葉 慶和


(株)エイバックズーム TEL 03-3292-2700   FAX 03-3292-2701
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